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2017.09.22

DTM&コンピューターミュージックの歴史~戦前編

今回はDTM&コンピューターミュージックの歴史。

現在の音楽のほとんどはコンピューターの恩恵を受けていることもあり、今回から数回を通してDTM&コンピューターミュージックの歴史を紐解いてみたいと思います。

他の音楽もそうかもしれませんが、DTMやコンピューターミュージックの進化はその性質上どうしても科学技術の進歩とともにあります。ここ数年でも随分僕達の音楽環境は変化してますよね。そのうちVR上でセッションとかも近い将来可能になるかもしれません。(今はどうしても回線スピードに遅れが出るいわゆる「レイテンシー」のせいで同時に音を出して聞いてということは出来ませんので難しいのです)

今回は戦前までですね。戦前にコンピューターミュージックもおかしいですが・・・・

もちろん戦前はコンピューター自体ありませんのでコンピューターミュージックの歴史というよりも、DTM&コンピューターミュージックが誕生する土壌が作られるまでと捉えていただければと思います。


DTM&コンピューターミュージックとはコンピューターだけでなく電子楽器による音楽も含みます。

まぁどちらにしても電気が不可欠なわけですが・・・・

とうぜんコンピューターよりも電子楽器のほうが歴史は古いです。

まずはDTM&コンピューターミュージックの前のDTM&コンピューターミュージックがでてくる礎となった電子楽器の黎明期の話を先にしたいと思います。

1906年にテルハーモニウムという楽器が発明されます。(実際は1897年発明、1906年公開)

ちょっと説明が大変そうなんで・・・・wikipediaを引用すると


 

145個の改造されたダイナモにより可聴周波数帯域の交流信号を生成することを原理とし、ポリフォニック・ベロシティ・センシティブのキーボード(7オクターブ、40Hz-4kHz間で調律可能な36音/オクターブ)を備えていた。初期モデルはピアノ響板で製造されたラッパ型ホーンから、後のモデルは直結した電話回線を経由、もしくは特製アコースティック・ホーンに接続された電話受話器で音を聴いた。この方法はアンプ(増幅器)が誕生する以前に電子音を聴く唯一の方法であった。重さ200トン、長さ60フィート、総工費20万ドルと、ばく大な規模であるこの「電子楽器の始祖」は20年間ニューヨーク39丁目のTelharmonicホール全体の床を占領していた。

 


だそうです。

こんな感じの音です。シンセサイザーですね。

※これは実際の当時の録音ではないので、当時の音をそのまま聞くことはできません。

一般的に復旧した電子楽器と言えば「テルミン」。

たしか「大人の科学でもありました。」

9500円・・・ちょっと高いなぁ・・・悲しい

この「テルミン」、相当うまく弾くとこんな感じになります。

テルミンが出たのは1917年、そのテルミンとよく似た音の楽器「オンド・マルトノ」が1928年に発明されます。

おおっ!鍵盤が左右に動く!!

このオンド・マルトノは現在でもオーケストラで演奏されることがあるようです。

本物を買うと骨董的価値も付加されて、ウン1000万らしいです

そして1930年にさらにその進化版ともいえる「トラウトニウム」がでます。

だいぶ進化しましたね。

その後ついに1934年に有名なハモンド・オルガンが登場します。

こちらを見れば説明不要。


実は日本でも同じような動きはあったようで、1935年に「マグナオルガン」というオルガンが発明されています。

日本楽器製造株式会社というYAMAHAの前身の会社で作っていたそうです。

音聞いてみたかったなぁ。。。。
(※ちなみにヤマハのマークは音叉を組み合わせたものって知ってましたか?)

ここのサイトで詳細がみれます。

次回は戦後の流れをやります!!

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